<台湾>南シナ海・太平島周辺で石油探査へ 周辺各国に対抗

 【台北・大谷麻由美】台湾の馬英九(ば・えいきゅう)政権は、実効支配する南シナ海・南沙諸島最大の太平島(たいへいとう)周辺で石油探査計画に着手する。台湾経済部(経済省)エネルギー局が明らかにした。台湾の公営石油会社「台湾中油」と協力して今年中に太平島に向けて資源探査船を出航させたい考えだ。

 台湾はこれまで、太平島の領有権を主張する中国、フィリピン、ベトナムを刺激しないよう積極的な行動を避けてきた。しかし、各国が資源の豊富な南シナ海での探査活動を活発化させる中、方針転換を図る。

 欧嘉瑞エネルギー局長は先月27日の立法院(国会)の答弁で、台湾がエネルギー供給量の98%を輸入に頼る現状を紹介。「太平島の周辺には多様なエネルギー源がある。我々にとって非常に重要であり、積極的に開発すべきだ」と述べた。資源探査のため約1700万台湾ドル(約5200万円)の予算を準備したという。

 台湾が方針転換を図る背景には、南シナ海の主権問題を巡り中国、フィリピン、ベトナムが対立を先鋭化させる中、存在感を打ち出せない現状を打破する狙いがある。台湾は東南アジア諸国と外交関係がなく、中国とは中台間の主権問題を抱えているため、南沙諸島を巡る政府間協議から排除された状態。また、台湾と中国は台湾海峡やアフリカでの資源開発で既に協力関係にあるが、太平島周辺での協力は今のところ見えていない。
毎日新聞 1月5日(土)11時0分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130105-00000012-mai-int

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